折角マイホームを購入しても、昨今の厳しい社会情勢の中でやむを得ず手放すことになるケースが少なくありません。
実際に、リストラや減給、ボーナスカットなどを理由に収入が減り、住宅ローンの返済が困難になる例は年々増加しています。
そこで今回は、こうしたケースでも自宅に住み続ける一つの方法である「リースバック」についてご紹介します。
売却してもマイホーム?「リースバック」そのメリットとデメリットとは
リースバックとは、所有している住宅の売却後、新しい所有者と賃貸契約を結ぶことで継続して住宅に住み続けることができる方法をいいます。
住み慣れた自宅で生活を続けながらまとまった現金を入手することができる、資金調達の方法の一つでもあります。
引っ越しが不要、売却代金を得ることができる、固定資産税の負担がなくなる、将来的に物件を買い戻すことが可能な点などがメリットです。
ただし利用には一定の条件があり、その一例として住宅ローンの残債が、住宅の売却価格よりも高い場合、リースバックの活用はできません。
たとえば、2000万円のローンが残っているのに対し、住宅の売却価格が1000万円だった場合、ローンの返済が完了せず住宅にかかる抵当権を外すことができないため、利用ができません。
またこうしたケース以外にも、物件の売却価格が相場よりも低くなる傾向にある、売却後の家賃が相場よりも高い傾向にある、買い戻しには売却価格以上の金額がかかるケースが多い、などのデメリットがあります。
リースバックとリバースモーゲージの違いとは?メリットの比較
リースバックと同様に、不動産を活用した資金調達方法の一つとして知られているのが「リバースモーゲージ」です。
リバースモーゲージとは、住宅やその土地を担保に銀行から融資を受け、利用者の死亡時に、担保にした住宅を売却することで借りた分を返済する方法です。
リバースモーゲージは死亡時の返済が前提となり、65歳以上などと年齢制限がついていることが多い点がリースバックとの違いです。
また、リバースモーゲージでは住宅は売却せず、担保として活用するだけなので、所有者は変わらず固定資産税がかかる点もリースバックとの違いの一つといえるでしょう。
また、リバースモーゲージで得た資金は基本的に投資や事業資金に充てることができず、使用用途が制限されている場合が多いので注意が必要です。
大雑把に言えば、リースバックは資金の使用用途が自由で年齢制限もない点から、資金繰りに困っている方であれば誰でも活用でき、リバースモーゲージはおもに高齢者の方向けであるといえます。
ただし、資産や住宅の状態により一概には言えないので、メリットを十分に比較検討し、必要な資金額を得られるかどうかなどを加味した上で、どちらを活用するか選択することをおすすめします。
まとめ
今回は、住宅を活用した資金調達方法リースバックとリバースモーゲージについてご紹介しました。
資金を調達する方法に住宅を活用する際は、手放すのかその必要がないのか、それによりどんなメリットとデメリットがあるのか、細かく吟味することをおすすめします。
私たち株式会社めいしん不動産では、筑西市の物件を多数取り揃えております。
土地探しでお困りでしたら、お気軽に当社までお問い合わせください!
住まいをお探しの方はこちらをクリック↓