夫婦共働きや二世帯住宅などで耳にする「不動産の共同名義」。
同等な立場である表れであったり、または購入するときに単独では購入できる資金がなく共同名義を選択されたりといったパターンもあります。
今回はこの不動産の共同名義について、メリットやデメリット、さらに注意点についてご紹介します。
共同名義のメリット・デメリットとは?
「共同名義」とは、1つの不動産に共同で出資し、その出資額に応じて所有分をそれぞれの名義で登記することを指します。
このような方法での不動産所有について、メリットとデメリットについてご案内します。
【メリット】
●住宅ローン控除を二重で受けることができる
●売却時の特別控除も二重で受けられる
●自分の資金以上に大きな物件を購入することができる
共同名義となるもっとも大きな理由は資金面にあります。
自分が保有している資金では手が届かない物件も、共同名義にすることによって所有できる可能性が高まるのです。
さらに、住宅ローンならびに売却時の控除についても、共同名義者それぞれの収入に対して適用を受けることができますので、大きなメリットであると言えるでしょう。
【デメリット】
●売却の際に共同名義者全員の承諾がなければ進めることができない
●共有者が他界してしまった場合に、相続の対象になる
●諸費用が余分にかかるケースもある
●贈与税対象になるケースもある
共同名義となると、2人以上で共通して同じ物件を保有していることになります。
そのような物件を売却したいと考えた時、共有している全員の承諾が無いと売却を進めることはできません。
また、共有者が死亡した場合に相続の対象となったり、共有者の収入が途絶えてその人の分のローンも別の共有者が支払っていたりする場合には、その物件が贈与とみなされ贈与税の対象となる場合があります。
住宅ローンを組む際に発生する手数料についても、共有分で余計に請求されるケースもあります。
共同名義の注意点とは?
メリットもある共同名義ですが、いざ共同名義で不動産を所有しようと思った際に押さえておきたい注意点についても、しっかりと認識しておきましょう。
先程もご紹介した通り、売却しようとした場合には共有者全員の承諾が必要です。
承諾書を集めたり、話し合ったり…となかなかの手間と時間を要します。
また、共有者と揉めてしまい承諾が取れない場合、分筆(自分が所有している部分だけを分ける)で売却する方法もありますが、物言いのついた物件をあえて購入したいと思う買主はなかなかいません。
また、ローンで購入した物件であれば、もし共有者がローンを払えない状況に陥った場合、ローン返済は残った共有者が負担しなければいけません。
2人で払うつもりだった金額を1人が担うことも、とても大変です。
ローン返済が滞ってしまえば、債務不履行となってしまいます。
そのような「万が一」に備え、購入前から共有者と話し合っておくことをおすすめします。
まとめ
共同名義のメリット・デメリットおよび注意点について、ご紹介しました。
昨今では共働きが主流であり、20代・30代という若い世代でのマイホーム購入のために共同名義でマイホームを購入される方も増えています。
離婚や別居、または相手の方の死去など…あってほしくないことではありますが、可能性があることは否めません。
そのような「万が一」の場合の対処をどうするか、ご夫婦共同名義での購入をご検討の方は、購入前からしっかりとお互いの意向を話し合った上で進めていただければと思います。
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