不動産購入を検討する際、アンボンド工法という言葉を耳にされたことがある人もいるでしょう。
馴染み深い言葉ではないため、多くの方はイメージすら湧かないかもしれません。
今回は、アンボンド工法とは何か、またそのメリットについて解説します。
ぜひ本記事の内容を参考に、不動産の購入を検討してみてください。
不動産購入時に出てくるアンボンド工法とは
アンボンド工法とは、主にRC造やSRC造に用いられる建築構造の1つです。
圧縮には強いが、引張性が低いコンクリート材のデメリットを補うため、PC鋼材によってあらかじめ圧縮力を与えられたコンクリートを用いて建築します。
PC鋼材とは、プレスコンクリート鋼材の略で、高強度な線と棒を合わせた拡張材です。
やり方は、まず床や天井のコンクリートスラブ内にPC鋼材を通して配置します。
その後、PC鋼材を専用ジャッキで引っ張ることでコンクリートスラブに圧力がかかり、これにより床スラブのひび割れやたわみを制御できるのです。
不動産購入時に出てくるアンボンド工法のメリット
アンボンド工法を利用するメリットには、次のような点があります。
小梁がない設計が可能
小梁とは、梁から枝分かれし床の荷重をささえる部材です。
その小梁が必要なくなるため、部屋もすっきりし広々使えます。
少しでも部屋を広く見せるため、居住後さまざまな工夫を凝らしますが、構造自体にそのようなメリットがあるのは大きなポイントです。
開放的な居住空間は、部屋のレイアウトにおける自由度につながります。
工期が短く経済的
梁がないため階高を減らせ、結果的に、短い工期で経済的に建築が可能です。
階高とは、建物1階分の高さのことで、下の階の床から上階床の高さを表します。
建築コストはそのまま不動産価格につながりますので、アンボンド工法で建築された物件は価格面でメリットにつながるでしょう。
遮音性の高さ
アンボンド工法自体は、床の振動を伝えやすい性質があるため、遮音性が高いとは言えません。
そのような特性を備えているため、ある程度スラブを分厚くする必要があります。
しかし、その厚みの結果、遮音性向上のメリットにつながる場合がありますので、具体的なアンボンド工法の物件を検討の際は、きちんと確認されると良いでしょう。
まとめ
アンボンド工法についての説明、またメリットについて解説してきました。
多数のメリットの反面、水回りには不向きな場合があるなど、注意点もあります。
不動産購入は、人生において大きな決断になりますので、メリットデメリットをきちんと整理し、情報抜けがないようにすることが大切です。
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